[PR]牝綾
Infoseek 喨涓截
柴田が「うたう☆クラブ」に投稿した短歌
作品1 ありがとう良くしてくれたよね雪で性格曲がったことのない人
作品2 スカトロじゃないよカストロ議長だよ スカトロ好きはモーツァルトだよ
作品3 本人が書いた文章なんだからそりゃそうなんだけど三島っぽい
作品4 外国に生まれて周りの誰からも不気味がられず信仰したり
作品5 みんな俺だけを頼ってくれってな態度だもんな困っちゃうよな
コーチのアドバイスを受けて改作することになった短歌
作品1 ありがとう良くしてくれたよね雪で性格曲がったことのない人
以下、メールのやりとり
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柴田有理さん
作品1 ありがとう良くしてくれたよね雪で性格曲がったことのない人
雪の多い土地にお住まいなのですね。雪の美しさだけでなく
雪のまがまがしさも体験しているからこその真実味が表れています。
「雪で性格曲がったことのない人」は心に響く表現ですが、
少々たどたどしく感じられます。
「良くしてくれたよね」にもあと一歩の具体性を加えるといいと思うのですが…。
栗木京子
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栗木京子 様
はじめまして。柴田有理(しばたあり)と申します。
どうぞよろしくお願いします。
今回アドバイスいただいた短歌は、
「雪で性格曲がったことのない人」というフレーズが浮かんだのをきっかけに
作ったものだったので、できればこのフレーズは活かしたいです。
また、「雪で性格曲がったことのない人」の部分は、
音読したとき言いやすいので、私は自然な言い方だと感じています。
以下、改作とそれにともなう副産物です。
ありがとう さよなら ごめんなさい 雪で性格曲がったことのない人
もう少し図太く障害持ってほしい サンキュー グッバイ アイムソーリー
ありがとう さよなら ごめんなさい PARDON 〔大赦〕 サンキュー グッバイ アイムソーリー
柴田有理
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☆ 柴田有理さん (2回目)
「雪で性格曲がったことのない人」への思い、よくわかりました。
原作に対して私がたどたどしさを感じたのは、
五七五七七のリズムに当てはめたとき、
「ありがとう/良くしてくれた/よね雪で/性格曲がった/ことのない人」
と句またがりになるからではないかしら。
同じことは改作1にも言えます。
この句またがりを整えることで、歌の輪郭がキリッとするのでは?
それと、上句に相手のしぐさや姿などを入れると実感が
出るように思います。たとえば「傘貸してくれてありがと」など。
栗木京子
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栗木京子 様
<ありがとう良くしてくれたよね雪で性格曲がったことのない人>
の改作を試みているうちに、
・望まれるような「ありがとう」という気持ちは出てこない、
きちんと「ありがとう」と思うことができない
・「良くしてくれたよね」の部分を具体的な言い方にしたいが、
実際は悲しいけれど良くなかったので、無理だ
という問題にぶつかって、
行き詰まりました。
「雪で性格曲がったことのない人」というフレーズが思いつく前に、
私が短歌化しようと思っていたのは、
都会で生まれ育った人がしゃべるのを聞いていると
”なまっていないというだけでだまされている気になる”
ということでした。
それに立ち返って、一度「雪で性格曲がったことのない人」から離れて、
短歌を作ってみました。
≪ 標準語スラスラ言葉が降りつもる こういう重たい雪を知ってる ≫
「雪で性格曲がったことのない人」については、
まったく勝手ではありますが、
都々逸にしたく存じます。お許し願えますでしょうか。
◎
優しいあなたは
雪で性根が
曲がったことの
ないあなた
◎
柴田有理
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☆ 柴田有理さん (3回目)
「雪で性格曲がったことのない人」は散文ならば十分に生かせるフレーズですが、
三十一音の定型におさめるのはやはりむずかしそう。
大雪の苦しさを知らない人々を「標準語スラスラ」と
捉え直した改作3は無理がなくてとても良いと思います。
「降りつもる」が下句の「雪」と呼応しているところも巧みです。
三句目までは問題ないのですが、
四句目の「こういう」が曖昧に感じられました。
また、「知ってる」の主語が誰なのかわかりにくい点も気になりました。
栗木京子
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栗木京子 様
お返事ありがとうございます。
>「雪で性格曲がったことのない人」は散文ならば十分に生かせるフレーズですが、
>三十一音の定型におさめるのはやはりむずかしそう。
「雪で性格曲がったことのない人」というフレーズだけで、
あとはどのように有難かったか、また腹立たしかったのかを
言わなくてもいい感じがするので、
短歌サイズには向かなかったようにも思います。
それと、私は積雪量が「並」の地域に住んでいます。
言いそびれていました。
以下、改作です。
標準語スラスラ言葉が降りつもる 何の配慮もなく雪は降る
柴田有理
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☆ 柴田有理さん (4回目)
「何の配慮もなく」というオリジナリティあふれる表現を考えてくれたわけですが、
ちょっと硬すぎたのでは?
むしろ改作3の「重たい雪」の方に自然体のわかりやすさを感じます。
改作3に戻って、「こういう」を微調整するかたちでいろいろな案を出してみてくれませんか。
一つに絞らず、いくつか出してくれるとうれしいです。
栗木京子
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栗木京子 様
>「何の配慮もなく」というオリジナリティあふれる表現を考えてくれたわけですが、
>ちょっと硬すぎたのでは?
>むしろ改作3の「重たい雪」の方に自然体のわかりやすさを感じます。
私としては、「重たい雪」というよりも「何の配慮も無い雪」という方向に、
つまり硬いまじめな話に持って行きたい気持ちが
強くなってきました。
しかし、「何の配慮もなく」だと、私の怒りしか表現できていないと思い、
もう少し、こちらの無力感も伝えてみたいと考え、
以下の改作です。
(すみません、ひとつしか案が出ませんでした。)
標準語スラスラ言葉が降りつもる 雪はあっさり暮らしをふさぐ
柴田有理
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☆ 柴田有理さん (5回目)
すばらしい作品になりましたね。
抑制された言葉の背後から雪に対する激しい思いが十分に滲み出てきます。
最終稿にしましょう。ひたむきに改作案を考えてくれて、感激しました。 (◎)
栗木京子